2016年3月 日本生命などが予定利率ダウン(=保険料アップ)を発表

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毎日新聞など、多くのニュースメディアで取り上げられました。

日本生命の4月1日からの保険料値上げ。

今回の対象商品は、貯蓄性のある「一時払い終身保険」のみです。
契約時に約束された利回りの「予定利率」を0.75%から0.50%に引き下げるとのことです。
これは実質、7.3~8.7%の保険料アップとなるということです。

日本生命以外にも、3月1日から第一生命保険、明治安田生命保険、住友生命保険はすでに値上げ済みです。

 

値上げの理由は、今話題となっている「マイナス金利」の影響です。
日銀のマイナス金利政策により、日本生命の運用利回りが予定よりも下がってしまい、契約者に予定の利率でお金を返せなくなったためです。

日本生命など保険会社の運用が厳しいのは分かりますが、契約者にとってはたまったものではありません。

 

たとえば・・・500万円を一時金で受け取れる終身保険に加入していた場合、契約年齢50歳の男性の場合、支払う保険料は約437万円でした。
+63万円上乗せされてお金が家族に戻ってくる、貯蓄性の高い保険です。

それが、予定利率が下がったことにより、支払う保険料が約468万円に増えました。
+32万円しか上乗せされなくなったということです。

予定利回りの引き下げにより、上乗せされる金額が減少しています。

 

ただし、予定利率の引き下げは今月に限った話ではありません。
昨年、2015年の7月にも「予定利率」の引き下げがありました。
予定利率は0.85%から0.75%に引き下げられています。

また、同じ時期に貯蓄保険の販売停止もありました。

その前の2015年2月にも予定利率の引き下げがあり、それ以前にもあったと考えられます。

 

食料品などの値上げが続いているように、保険料が値上がり続けているのも経済状況によるものですね。

 

バブル時代など、景気が良いときは貯蓄型の保険は利率がよく、かなり上乗せされてお金が返ってくるので人気の商品でしたが、最近は予定利率が低く魅力的でないことから、保険商品で貯蓄しようとしている人は減っています。
一部例外として、貯蓄型の保険でも学資保険の加入数は増えています。

自分の老後に備えるよりも、今いる子供のためにお金を貯めたい、と考えている人が多いようです。

 

個人的には、今の時代では、貯蓄型の終身保険よりも、低価格で大きな保障がもらえる掛け捨て保険の方が適しているケースが多いと思っています。
掛け捨てなので損する可能性は大きいですが、子供がいる世帯などは、老後の資金よりも当面の子育て資金が家計を圧迫するケースが多いので、その子育て時期に高い保険料を納めないといけない貯蓄型の終身保険はどうなんだろう、と思っています。

もちろん、ご家庭の状況によりますし、貯蓄型保険の中でも魅力的な商品はあると思います。

ご自身のご家庭にあった保険はどれなのか、ぜひお金のプロに相談することをおすすめします。

 

▼ご参考までに
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