これで分かる!医療保険の選び方7つのポイント

医療保険の加入や見直しを検討する前に、医療保険の選び方のポイントを事前に確認しておきましょう。
このページを読めば、医療保険の基礎と選び方が自然と分かるようになります。

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まず、医療保険は、病気やケガで入院したり、手術を受けた時に給付金を受け取れます。
その受け取れる条件や金額が保険商品によって様々ですので、希望する条件を決めていきましょう。

 

①保障期間は定期?終身?

10年など一定期間の保障を更新していく定期タイプと、保障が一生涯続く終身タイプがあります。
(生命保険で言う終身保険とは意味が異なり、こちらは掛け捨てタイプとなります。)

定期タイプは更新ごとに保険料がアップしますが、当面の保険料は安く抑えられます。
終身タイプは解約するまで保険料がずっと上がりません。
保険に加入する期間を事前に計画しておいて、どちらのタイプにするか決めると良いでしょう。

一生涯同じ保険に入り続ける意思がある場合は、終身タイプを選びましょう。

★管理人(女)と夫は二人とも終身タイプに加入しています。

 

②入院一日当たりの給付金はいくらがよいか?

一日当たりの入院給付金は、主に5,000円と10,000円の二つから選びます。
会社員なら入院一日当たり5,000円を目安としましょう。
保障は多いほど安心ですが、日本は公的医療保険制度が充実しているので、1ヶ月入院しても高額医療費制度により治療にかかる費用は一般世帯であれば上限約8万円(月額)です。
しかし雑費や差額ベッド代などは全額自己負担となります。
差額ベッド代とは、個室など条件の良い病室を希望した場合の大部屋との差額料金のことです。
個室は1日あたり平均約5,900円かかります。保険適用外なので全額自己負担となります。
ですが、大部屋であれば保険適用外の自己負担はかかりませんし、病院が治療に必要だからと判断して個室に入院させた場合は、差額ベッド代は請求されないことになっています。
会社員なら一日当たり5,000円を目安にし、不安であれば10,000円備えておくようにしましょう。

自営業やフリーランスは入院すると収入が途絶えるため、最低でも
一日当たり10,000円の入院給付金が受け取れる保険に加入しましょう。

補足ですが、1回の入院における入院費の平均は、約23万円です。
全体の約6割が20万円未満ですが、1割の人が50万円以上かかっています。

★管理人と夫は会社員なので、一日当たり5,000円の入院給付金が受け取れる保険に加入しています。

 

③入院給付金は何日分までもらえるか?

保険ごとに、1回の入院での給付金が支払われる日数に限度が設けられています。
1入院あたり60日、120日などです。
1つの保険でも、入院理由によって支払われる限度日数が数パターン設定されているものもあります。(三大疾病は長めに設定されているなど)
保険期間全体を通した支払い日数についても通算1000日など限度がありますので、確認が必要です。

入院の平均日数は近年短くなっている傾向があります。
また、入院の平均日数は約34日ですが、これは亡くなってってしまう方の日数も換算されており、退院した人の平均入院日数は約18日です。
しかしこれには、脳疾患の入院日数が平均108日と平均値を底上げしており、脳疾患を除けば入院平均日数は7日(がんを含む)となっております。

1入院60日の支払限度日数のプランで十分だと考えられますが、
がんの場合は入退院を繰り返す可能性があり、前回の入院から180日以上間隔が空いていなければ、前回と同一の入院とみなされます。
そのため、がんの場合は60日では足りない可能性があります。

保険商品によっては、がんや三大疾病の支払限度日数がもともと120日限度であったり、特約によって120日や無制限に増やせるものもあります。
1入院は60日のままですが、通算日数が1000日から無制限となるものもあります。

1入院の支払い日数、通算日数の希望に合わせて保険商品を選ぶようにしてください。

★管理人は、1入院60日、通算日数1000日の支払限度日数のものに加入しています。
特約は付加しておりません。
ですが、がんの場合には120日の支払限度日数になるものを検討したいと考えています。

 

④保険料はいつまで支払うか?

医療保険の終身タイプの場合、保険料を一生涯払い続ける「終身払タイプ」と、60歳や65歳までに払い込んでおく「○○歳払込プラン」があります。
平均寿命まで生きるとすると、「○○歳払込プラン」の方がトータルの保険料は抑えらる場合が多いですが、最近の医療保険は新しく発売された商品のほうが保障が手厚かったりコストが抑えられるものが多いです。
今後発売される商品がよりお得になるかは分かりませんが、見直す可能性がある場合は終身払いにしておきましょう。

★管理人と夫は終身払いタイプの保険に加入しています。
TPPなどの情勢の変化により医療保険の商品内容や国の保険制度が変わった場合でも随時柔軟に対応してきたいと考えているためです。

 

⑤先進医療特約は付けた方がよいか?

わずかな保険料で保障を厚くできるので付けた方が安心です。
先進医療は公的医療保険対象外なので、全額自己負担となる治療です。
お世話になる可能性は低いですが、その分特約の保険料は抑えめなので、できれば付与した方が安心です。

★管理人と夫は二人とも特約をつけています。
百数十円の場合が多いので、つけることをおすすめします。

 

⑥特定疾病診断保険料免除特約は必要か?

三大疾病になった場合、以後の保険料の支払いが免除される特約です。
P免と言う保険会社もあります。
保険商品によって、取扱いがない場合も多いです。

三大疾病になった場合、治療費がかかりますので、月々の保険料の支払いが厳しくなり、やむを得ず保険を解約する可能性があります。

それを防ぐためにも加入を検討してみてはいかがでしょうか。

★管理人の保険にはこちらの特約がなかったのでつけておりませんが、管理人の夫はこちらの特約を付加しています。
月額150円程度の負担でしたので付加しようと決めました。

 

⑦その他の医療保険の特約には何があるか?必要か?

医療保険の特約は、保険会社ごとに付加できるものが大きく異なります。
どの保障(特約)が必要か考えた上で保険商品を選ぶ必要があります。
がんや三大疾病の保障については、特約を付加することもできますし、基本の医療保険とは別の契約(がん保険など)を結ぶという選択肢もあります。

【保障が上乗せされる特約の一例】
●がん通院給付特約・・・がん治療のための通院の場合、1日10,000円などが受け取れる特約
●がんや三大疾病入院一時金特約・・・がんor三大疾病により入院した場合、がんor三大疾病入院一時金が受け取れる特約
●がんや三大疾病診断給付特約・・・がんor三大疾病と診断確定されたら、治療開始前でも50万円などが受け取れる特約
●女性疾病入院給付特約・・・所定の女性疾病により入院した場合、入院給付金が上乗せされる特約
●祝金特約・・・定期的に祝金(ボーナス)を受け取れる特約
など

※七大生活習慣病・・・がん、心疾患、脳血管疾患、糖尿病、高血圧性疾患、腎疾患、肺疾患
※三大疾病・・・がん、急性心筋梗塞、脳卒中

★管理人は付けていませんが、管理人の夫はがん保険に別途加入しています。

 

主要はポイントは以上7つですが、
他にもいくつかポイントがあります。

◆健康祝いや無事故ボーナス付きの方が掛け捨てよりよいか?

その分保険料を多く払うだけなので、得とはいえません。
貯蓄を目的としていてもっと利率の良い運用方法が見つからない場合は選んでも構いませんが、管理人はおすすめしていません。

 

◆病気になると医療保険にはいれないか?

加入できる保険もありますが、健康な人より高い保険料に設定されていることが多いです。
すでにかかったことがある病気が保障されないなど条件付きの場合もあります。
保険に加入する意思があれば、健康なうちに検討するとよいでしょう。

 

◆24時間対応の電話での健康相談サービスが利用できるか?

私が加入しているアクサ生命の保険は、T-PECという会社が提供している「24時間電話健康相談サービス」が利用できます。
夜中に子供が熱を出した、家族が急に体調を崩した、ストレスがたまって精神的にまいっているなどの悩みを、24時間365日、医師・保健師・看護師などの経験豊かなスタッフが電話で健康相談にのってくれます。
夜間でも緊急対応してくれる病院なども迅速に調べてくれます。

T-PECは、他にも「メディカルコンサルテーション」というセカンドオピニオンを紹介してくれるサービスもあります。

T-PECと提携している保険会社は複数ありますので、こちらを利用したい方はまずはT-PECのサービスを利用できる保険商品を選ぶようにしましょう。
(アクサ生命、アメリカンホームダイレクト、メットライフ生命、AIG富士生命など)

★管理人はT-PECのを24時間電話健康相談サービス利用したことがあります。
夜中に急に体に異変を感じて、どうしてよいか不安な時に相談にのってもらえて助かりました。

 

◆保険料を抑えつつ、重病への保障を厚くする検討も

前述しましたが、1入院あたりの支払限度日数は、入院の短期化を受けて最近は60日までの短いタイプが主流です。
一般の病気やケガであれば十分ですが、心配なのは入院期間が長引きやすい、ガンや高血圧性疾患、脳血管疾患などの病気です。
これらは治療に時間がかかり、働けない期間が長くなり収入が減少し、保障が不足するおそれがあります。
案①として、基本の医療保険に、がん保険や特定疾病保障保険などの特約に加入するのがおすすめです。保険料を抑えながら重病への保障を厚くできます。
案②として、貯蓄が増えるまでの間、ベースの終身タイプの医療保険に、定期タイプの医療保険をプラスしてもよいと思います。手厚い保障が必要な現役時代は保障を厚めにし、退職したり貯蓄が十分出来た時にプラスした保険を解約することで保険料を抑えることができます。

 

◆医療保険は商品の改定が最も頻繁に行われると覚えておこう

入院保険の中身は、何十年か前と比べると驚くほど変わっています。
以前は、入院21日目以降でないと保険金が受け取れない、免責日数20日が主流でしたが、免責がだんだんと短くなり、現在では日帰り入院でも保険金をうけとれるようになっています。

若いうちに終身で入っておくのも選択肢の一つとして良いと思いますが、保険の内容が時代に合わせて変化していくことも把握しておきましょう。

 

 

以上のポイントを確認しながら医療保険選びをすれば、頭の中を整理して保険選びをすることができます。
参考にしていただけたら幸いです。

 

どこで保険相談をすればよいかお悩みの方は、こちらを参考にしてください。

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